ハウスクローバーの宮田です。
今年の5月に解禁となった不動産の売買契約を先日行いました。
個人的な感想としては、説明も丁寧になるし、自宅にいながらできるし、売主買主は印紙いらないしとのことで、ポジティブな印象でした。
特に時間のかかる署名捺印がとてもスムーズで、これには感動すら覚えました。
ただ新しい分、まだ慣れていないところもあり、思いもしない注意点もありましたので、共有します。
注意点① 事前説明が必要
通常の重説と契約と違うのは事前に説明をしておく書面があるということです。
利用するサービスの説明や録画についての説明になります。
◉ITを活用した重要事項説明書に関する同意書
https://agent-manual.houseclouver.jp/wp-content/uploads/2022/07/1.denjitekihouhoushoudaku_baibai.pdf
◉書面の電磁的方法による提供に関する承諾書(売買用)
https://agent-manual.houseclouver.jp/wp-content/uploads/2022/07/6.itjuusetsudoui_chintai.pdf
注意点② 重説が終わったら先に署名!
これ今回少し冷やっとした事例です。
実際の契約の時は、一般的な流れで重説をしてから契約の読み合わせをしました。
オフラインでの契約の時は、おそらく重説と契約書の署名・捺印は最後に一度に行うことが多いと思います。
今回の契約でもその感覚で、説明が終わった後にクラウドサインというサービスで一気に署名捺印を行いました。
それから三菱UFJ銀行の本審査で以下のような質問が来ました。
「買主の署名の時刻が、重説より早いが、これは宅建業法上、問題ないのか確認して欲しい」
合意証明書(署名が終わると必ず発行される書類で必ず提出を求められます)を見ると、買主の署名捺印時間が重説より契約の方が早かったのです。
実際動画も録画していたのでその旨を伝えても、この書面そのものが違法性がないかどうかの確認が欲しいとのことでした。
そこで売主側のエージェントに相談したところ、マニュアルや実際に国土交通省への問い合わせをいただき、結果として問題はありませんでした。
(リニュアル仲介の中田さん、ありがとうございました)
国土交通省やマニュアルによると実際に署名した時間ではなく、改変不可の状態で提示された時間で判断するとのこと。
ちょうど私が一番先に署名捺印をしていて、その時間が重説の方が契約書よりも先だったので結果オーライという内容です。
これ反対だったらどうだったんだろうと冷やっとしました。
これは結果オーライだったので良かったのですが、電子署名ならではの正確さもあるため、順序をしっかり守った方がいいと思いました。
重説やったら先に署名捺印を回す。
あと諸費用の借り入れがある時は、媒介契約書や仲介手数料支払承諾書などの提出があるため、こちらの電子契約も事前に行っておきましょう。
◉国土交通省の電子マニュアル
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001479770.pdf
使いこなせばかなり便利
そんなオンラインならではの注意点はあるものの、やはり感想としては慣れたら本当に便利です。
またオンラインでできることが非常に増えたので、例えば私に大阪のお客さんがいたとして、内見を現地のエージェントに依頼(業務委託みたいなイメージ)するなどして、共同で仲介をするなんてことも近未来の仲介としては出てくるのかもしれないなと思います。
そういう時にこのハウスクローバーのネットワークがいい感じに機能してくれれば最高だなと思いました。